さて、今日は5月10日(つまり2日後)に本決算の発表を迎える、
プレサンスコーポレーション(3254)についてです。
現在(20190508)の株価は1347円、PER4.7倍、PBR0.91倍です。
業績の不安定な不動産株とはいえ、8年連続増収増益の会社にしては、
株価は相当に割安だと思えます。
詳しい分析については、こちらのブログ記事に記述されているので、
ご参照ください。
【銘柄分析】低PER銘柄!プレサンスコーポレーションの業績と株価は今後どうなりそう??
さて、オジサンさんのブログにもあったように、
プレサンスコーポレーションの株価が割安なのは、去年のスルガ銀行の不正融資、
またTATERUの通帳改ざんなど、不動産関連にスキャンダルが頻出したせいです。
つい最近も、本来は長期固定金利型住宅ローン向けであるはずの
「フラット35」が不動産投資目的で不正利用された、なんていうニュースが駆け巡っています。
プレサンスコーポレーションの1年間のチャートがこれです。
TATERUのニュースあたりから、株価が下落しているのが見て取れます。
日経平均株価も10月初旬に暴落局面があったんですが、
プレサンスの株価はそれよりも半月ほど早く暴落してます。
あと目立つ暴落は12月ですね。
年末には、相場全体が暴落しましたから、
その歩調にあわせてプレサンスの株価も下落してます。
さて、株価が冴えない理由は、他の不動産株のスキャンダルに連れ安しているだけなんでしょうか?
もしも、プレサンスコーポレーションにまったく問題がないのであれば、
絶好の買い場かもしれません。
この会社の株価が軟調であるのは、
この会社自体にも多少の問題があるからのように思います。
ただその問題がどれほどの大きさで見積もるかは、人ぞれぞれでしょうが。
この会社の株価が冴えない理由。
その一つに、今期の四半期決算の推移にあるように思われます。
これは四半期ごとの経常利益の進捗率になります。
第1Qで年間の73%も稼ぎ出しているのに、
第2、第3で積み上げた利益はごくわずか。
こちらの表を見れば、もっとよくわかります。
決算期 | 区分 | 売上高 | (前年比) | 営業利益 | (前年比) |
▲ | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ |
Dec-18 | 3Q | 17,637 | -49.30% | 1,065 | -82.00% |
Sep-18 | 2Q | 39,836 | 30.90% | 6,503 | 56.00% |
Jun-18 | 1Q | 81,514 | 127.70% | 19,274 | 182.70% |
1Qでの売り上げが815億なのに3Qの売上げは176億です。
過去、数年の四半期決算を見ると、
四半期ごとに売上げがかなりばらついています。
たとえば、マンション1棟の売上げが第2四半期に入るか、第3四半期に入るかで、
数字は違ってくるでしょうから、そのばらつき自体があることは問題ではありません。
しかし、見栄えが悪いことは事実です。
もう一度、チャートを見てみると、第3四半期の発表と同時に、
投資家の期待がしぼんでいったのがまじまじとわかります。
一応、第3四半期の発表と同時に、上方修正と増配の発表があったんですが、
投資家の期待にそえるものではありませんでした。
要するに、プレサンスの今期は、第1四半期の数字がよかったわりに後半、しりすぼみだった。
不動産業界のスキャンダルに加えて、減速感が一つの要因となって株価は低迷していた。
といえると思います。
実際は通期決算でも前年を大幅に上回っている(はず)なんですが。
まあ、ここまで来たら、本決算の数字がどうなるかよりも、
来期の業績予想に興味が移っているはずなので、
そこらへんを期待して待ちたいと思います。
第3四半期の受注残高を見ると、それなりに安心していいとは思いますが。