ピックルスコーポレーション【2925】、3-5月期(1Q)経常は77%増益で着地 | 決算速報 - 株探ニュース
ご飯がススムキムチでおなじみ、ピックルスコーポレーションの1Q決算が好調でした。
以前、保有していたこともあるのでちょっと見てみたいと思います。
売上げは微増ですが、営業利益は前年同期比で80%近い増益。
通期の営業利益予想の半分程度を1Q時点で稼いでいることになります。
ただ、これには注意が必要で、この会社は1Q、2Qに売上げが偏ります。
四半期決算のグラフがこちらになります。
2Qが売上げがいちばん多いですね。
こうして見ると、期ごとに売上げの増減はありますが、一年単位で見ると売上げが漸増しているのがよくわかります。
さて、ピックルス株を保有していた人なら誰でも理解していることなんですが、この会社の最大のリスクは天候です。
白菜、キュウリといった野菜の価格が利益率に強く影響を与えます。
天候不順が続き、野菜が高騰したりすると最悪です。
上のグラフでも、営業利益はかなり極端に上下に振れています。
今回の決算は3月、4月、5月なんですが、3月あたりは白菜の価格がかなり安かったみたいです。
決算短信にあるように野菜価格が今回の好決算の主要因であることには間違いありません。
ただ、それ以外にも要因があるような気がします。
というのも、利益率がかなり上がっているからです。
これは四半期ごとの利益率の変遷です。
今まで営業利益率の上限が5%だったのに、7%まで上がっています。
2014年までさかのぼって見てみましたが、利益率が5%を超えたのは20四半期中、2回だけでした。
おそらく、いくつかの要因が重なっての好決算だと思われます。
たとえば有価証券報告書によると、今四半期で宮城、姫路、埼玉の工場の増築が完了しています。
これも一つの要因でしょうし、四季報には野菜の調達方法を変えることで運送費を抑制したとの記述もあります。
好決算を受けて株価は大きく窓を開けて前日比9.52%上昇しました。
天候不順などで野菜の高騰がなければ、2Qでも好決算が出るんじゃないかと思います。
1Qよりも2Qの利益率が高い傾向があるので。
ただ、この会社は3Q、4Qが売上げが落ちるので、その後は不明ですね。
秋口にピークをつけるパターンが多いです。