ソライトブログ

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バロックジャパンの1Q決算を見てみた

20190731作成

 

今日は1Q決算が好調だったバロックジャパンを見ていきたいと思います。

 

現在の株価情報

 

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バロックジャパンはもともと渋谷109などでギャルファッションの店を構えていました。

現在はギャルファッション一辺倒というわけではなく、幅広い年齢層に合わせたブランドを保有しています。

 

中には、アニメ関連のブランドもあるみたいです。

 

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第1四半期決算

 

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営業利益が3倍超となっています。

が、これにはちょっと注意が必要です。

というのも、前決算である2019年2月期は13か月の変則決算となっているためです。

つまり、前期の1Qは2月、3月、4月であるのに対し、今期の1Qは3月、4月、5月です。

そして、例年、2月は春シーズンの立ち上がり期にあたり、例年営業赤字、だそうです。

ですので、今期1Qは営業赤字の2月が含まれていないため、利益が前年比で上がるのは当然のことです。

 

 

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とはいえ、同じ時期で比較してみても営業利益は37%伸びているので、良決算だったことには変わりありません。

 

アパレル関係はどこもそうでしょうが、冬がいちばんの稼ぎ時です。

この会社もそうで、冬場にあたる4Qがいちばん売上げ、利益が大きいです。

しかし、今期からは営業赤字の2月が4Qに入るので、四半期ごとの売上げは平準化するものと思われます。

 

そして、1Q決算発表と同時に10億円を上限とした自社株買いが発表されました。

 

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決算発表、自社株買いを受け、大きく窓を開けて株価は上昇。

しかし、同時に信用売りも急激に増加。約20万株ほど増えました。

 

売りの根拠

好決算の上に自社株買いまであるっていうのに売っている人はなぜ売っているのだろう?

疑問に思ったので、ちょっと考えてみました。

 

① 6月の月次売上げが悪い。そして、おそらく7月も悪い。

 

発表済みの6月の月次売上は前年同期比94.4%です。1Qの累計が99.4%なので、5ポイントも低い。

しかも、7月の上半期は天候不順が続いたので、そちらもあまり期待できません。

 

ただ、6月に関しては前年の月次が105%とかなり高かったので、その反動減という側面もあります。

なぜ前年6月の売上げが高かったのかというと、国民的人気歌手引退のコラボ商品があったから、だそうです。

 

 

 

 ② 上場以来ずっと下げ相場

 

バロックジャパンは2016年に上場しているんですが、それ以来ずっと下げ相場です。

 

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公募価格は2000円だったそうなので、一度も公募価格を上回っていないという状況。

相当なしこりがあるものと思われます。

 

③ 売上げが伸びていない

 

1Qが好調だったのは利益率の改善によるもので、売上げは伸びていません。

中国の卸売上げは前年に比べて回復しているみたいですが、国内売り上げは横ばいといったところです。

 

今後の株価推移の予想

短期売買にほとんど勝ったためしがない自分が言うのもなんですが、短期的には窓埋めに向かうんじゃないかと予想します。

指標的には割安感はあるものの、劇的に割安というわけでもないですし(ハニーズなんかと比べると特に)。

 

ただ配当利回りは3.47%、それに株主優待もあるので大崩れすることもなさそう。

 

参考記事

成長し続けるバロックの強さの秘密とは | バロックジャパンリミテッド | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

日経 私の道しるべ 村井博之 | 株式会社バロックジャパンリミテッド

 

バロックジャパンリミテッド 代表取締役社長兼最高経営責任者 村井 博之商品開発力と販売力を武器に、国内市場の深耕と海外展開を進める | 小売・流通業界で働く人の情報サイト_ダイヤモンド・チェーンストアオンライン