パーク24の消費税外税化は吉とでるか凶とでるか?

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パーク24とは?

 

パーク24はタイムズなどの駐車場運営、またカーシェアリング事業などを行っている会社です。

カーシェアリング事業においてはオリックスなどをおさえ国内トップシェアを誇っています。

 

パーク24といえば高成長のカーシェアリング事業に触れるのが普通でしょうが、今回はもともとの本業である駐車場の話です。

 

駐車料金における消費税 

 

10月から消費税が増税されました。

その悪影響は各所に出ているみたいですね。財務省ってほんとアホすぎじゃ?

 

さて、増税の影響を確実に受けるのが駐車場業界です。

それも当然の話で、駐車場料金はほとんどが100円単位。

 

今まで、

 

駐車料金〇分108円

 

などという看板は見たことがありません。

 

ということは、消費税が増税した場合は増税分を駐車場側が負担していたということです。

 

事実、2014年の増税時には、パーク24、パラカの粗利率は2%ほど落ちています。

 

パーク24の企業情報 - 4666 / 東証1 / 不動産業 | バフェット・コード

 

パラカの企業情報 - 4809 / 東証1 / 不動産業 | バフェット・コード

 

一方、 日本駐車場開発の粗利は落ちていないどころか、改善していますが、これは海外駐車場やスキー場が好調だったからみたいです。

 

 

パーク24は消費税を外税化

 

パーク24は8月に10月以降、消費税を外税化することを発表しています。

 

タイムズ24 消費税率引き上げ時に税込み駐車料金を10%引き上げ 「タイムズカー」の料金を設定|モビリティ|net+

 

 パーク24は、消費税率の引き上げに伴って10月1日から駐車料金を大幅に引き上げると発表した。また、15分単位から96時間(4日間)連続で利用可能なモビリティサービス「タイムズカー」の料金体系を新たに設定した。

同社ではこれまで、消費税率の引き上げ時、駐車場の100円単位料金を据え置くなど、企業努力で増税分の一部を吸収してきたが、今回の増税を機にサービス価格と消費税額を明確化、各種サービスの料金を「本体価格+消費税」として料金を見直すことにした。

10月1日から、時間貸駐車場「タイムズパーキング」の20分の通常料金が税込100円は税込110円、最大料金12時間1000円は1100円と、消費税率の引き上げは2%だが、それぞれ一気に10%の値上げとする。

 

 つまり、今までは

 

93円(駐車料金) + 7円(消費税)

 

だったのが、

 

100円(駐車料金) + 10円(消費税)

 

となります。

 

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(参考画像、タイムズの駐車料金)

 

 

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 (参考画像、タイムズの駐車場から20メートルくらい離れた駐車場)

 

 

 

この対応を見て誰もが思うであろうことは

 

「客離れがおきるんじゃ?」

 

ということではないでしょうか?

 

なにせ、同業の日本駐車場開発、パラカは消費税の外税化を発表していません。

 

仕事などで有料駐車場をよく利用する人はわかるでしょうが、駐車料金というものは50m圏内であればほぼ同じです。

15分100円の駐車場から20m離れた駐車場がその倍の値段をつけている、ということはまずありません。

 

そのなかで、一つだけ15分110円の看板を出している黄色と黒の看板があったら?

 

「10円高いから別のところを探そう」という利用者が考えるかどうかが重要になります。

 

自分の予想としては、それほど客離れは起きないんじゃないかと考えました。

 

というのも、仕事で有料駐車場を利用している人が多いだろうから、それほどシビアには考えないんじゃないかと思ったのです。

自分が仕事で利用する場合も、注意する点は「最大料金が設定されているかどうか」だけです。

(最大料金が設定されていない駐車場にとめてしまうとえらいことになるので)

 

一方の駐車場が最大1000円で、一方の駐車場が最大1100円だったとして、100円の違いはそれほど気にしないです。

どうせ、出ていくのは会社の金ですしね。

 

もしも客離れが起きないか、もしくは客離れが起きてもさほどでもない場合、実質的に8%の値上げををしたのと同じなので、パーク24の業績は上向くことになるかもしれません。

 

 

 

実際どうなったか?

 

増税後、10月と11月の月次はもう発表されています。

 

10月月次

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4666/tdnet/1772314/00.pdf

 

 

11月月次

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4666/tdnet/1778076/00.pdf

 

 

ただ、パーク24は既存店売上高的なものは出していません。

なので、ちょっと見方がむずかしいです。

 

そこで 占有率(実際の駐車時間/24時間)という欄を見てみます。

 

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ここを見てみると、増税前の18年11月から19年の9月まで、すべての月で前期実績を上回っています。

 

ですが、増税後の10月は 0.3%のマイナス。11月にいたっては1.3%のマイナスです。

 

ってことで、客離れは確実に起こっているみたいです。

うーん。10%の差に敏感に反応してるんですね。

シビアです。

 

また売上総利益のほうも10月は前年同期比87.1%、11月は92.7%と大きな落ち込みに。

 

ただ、この点に関してはちょっと注意が必要で、消費税対応における売上原価の増(おそらく看板を替えたりなどの費用)のために売上総利益率が低下したとの記載があります。

 

そして、12月中にはそうした消費税対応が完了する旨の記載が決算短信にあったため、1月以降はそうした費用は発生しないはずです。

 

実際、正月にタイムズの駐車場を見て回ったんですが、すべての駐車場で料金の改定が済んでいました。

 

ですので、値上げによるポジティブな効果とネガティブな効果のどちらが大きいのかは1月の月次発表以降に判明することになります。

 

 

パーク24の今後

 

パーク24はBtoCのカーシェアリングでは既に圧倒的なシェアを誇っています。

 

DeNAなどが手掛ける個人間のカーシェアリングとパイの食い合いになることも考えられますし、またトヨタがカーシェアリング事業に参入するなどというニュースもあり、楽観的な見方をするのはまだ早いのかもしれません。

 

とはいっても、カーシェアリング事業が成長を期待できるセグメントであることにかわりはありません。

ただ、パーク24のセグメント別売上高、営業利益を見ると、まだまだ国内の駐車場事業がメインなのも事実。

 

ということで、これからの月次を注意して見ていきたいと思います。

 

 

【保存版】 急成長! カーシェアリングの基本と国内外の市場動向まとめ