先週までの決算はおおむね無事に通過したんですが、今週は思いっきり問題のある決算をくらってしまいました。
日本KFC3Q(9873)
2月12日に3Qの決算発表。それと同時に通期業績の上方修正と優待制度の拡充を発表しました。
http://japan.kfc.co.jp/ir/pdf/ir347.pdf
四半期業績の推移は次になります。
この3Q決算発表を受けて株価は急落しました。
急落の原因としては、3Qの利益が期待ほどではなかった、につきます。
自分自身も2Qの営業利益から考えると、1年で一番の稼ぎ時である3Qは当然20億を超えてくるだろうと思ってました。
それなのに2Qに2.7億くらいプラスしただけ。
店舗の改装が昨年よりも多いという理由はあるんでしょうけど、正直、期待外れです。
とはいうものの、今回の上方修正した数字を使うとPERで18倍程度になり、外食産業のなかではかなり割安感のある水準になりました。
ってことで、決算発表の翌々日に少しだけ買い増ししました。
今後の展開次第では泣きながら損切りします。
これから、前年の既存店のハードルが上がること、またKFCは来期予想で超保守的な数字を出してくることを考えると、買い増しは失敗に終わりそうな予感。
あと、決算翌日にカンブリア宮殿に取り上げられてました。
内容を簡単にまとめておきます。
2014年にKFCの社長に就任した三菱商事出身の近藤社長。
就任会見ではこんなことを言っていたわけですが、
数か月後に出した新メニューはなぜか牛豚合いびき肉のハンバーグ。
そのほかにもサーモンの新商品を出すなど、オペレーションが複雑になり現場は混乱。
新メニュー投入で期待していた売上増にもつながらず。
企画組と現場組の責任のなすりつけあいも起き、ムードは最悪。
ハンバーグは失敗。
で結局なにをしたかというと、
ということで、オリジナルチキンの品質を高めるなど地道な努力をした結果、業績は回復。
と最初から社長が余計なことをしなければよかっただけでは?といった内容でした。
番組を見た感じ、社長はいい人ではありそうだけど、あまり有能な感じはしなかったなあ。
客数20%増!「ケンタッキー」超復活の仕掛け人 | あの企業のチェンジリーダーたち | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
ちなみに2019年7月の東洋経済の記事ではKFCの業績回復にはマーケティング部長に新任した女性の力が大きいと書かれてます。
ユニバーサルエンターテインメント4Q(6425)
決算がよいときは浅い時間に、決算が悪いときは深夜近くに発表することで知られるユニバーサルエンターテインメントが14日に決算発表しました。
時間は7時くらいでした。
ってことは、そこそこの決算なのか?
と思いましたが、やはり業績の大幅下方修正。
ここまで差異が大きいんだったら、決算前に発表しろよって感じですが。
それはともかく、2019年12月期の決算発表と同時に、来期の業績予想も公開。
もし来期の業績予想が達成されれば、現在の株価が3100円くらいだからPERは7.5倍になります。
PER7.5倍って、これ絶対上がるやつやん。
今期のクソ決算、そして来期のバラ色決算予想。
これどこかで見たやつだと思ったら、そういえば去年のユニバ決算で見てました。
ただ、今年が昨年と違うのは、現在の時点で既に確定した売上、利益があることです。
まず、パチスロ、パチンコ機の販売で1Qの受注金額が220億を超えていること。
そして、本来は今期分のはずだった、フィリピンの土地の売却益等、147億円が営業外収益に計上されます。
オカダマニラの黒転も間近いことだし、さすがに期待してもいいですよね。
同日に発表された自社株買い(延長)では自社株買いラインが3333円なので、月曜日にそこそこの株価で始まるのなら、買い増ししようと思ってます。
コメ兵3Q(2780)
上の二つに関しては、まだ挽回の余地ありという感じですが、コメ兵に関しては完膚なきまでに叩き潰されたなって感じです。
2Qまでで、売上は伸びているものの、利益率の低いオークションが増えていることと、新店オープンによる賃料の増加によって利益率が低くなっているという認識はありました。
業績未達かなあとは思っていましたが、例年、最も売上が大きい3Qを見てから判断しようと思ってました。
まさか、3Qがここまで悪いとは予想外でした。
営業利益が前期比-82.6%。
しかも、通期予想も下方修正。
増税の影響を受けやすい事業だということを考慮しても、ちょっとひどすぎです。
まあ、これは率直に言って、ダメですね。
コメ兵の今期については、売上はあがっているけど、利益がついてこないという状況が続いていたわけで、増税前の駆け込み需要が期待できた2Qであの程度という時点で見切りをつけるべきでした。
もっと緊張感をもってやらなきゃなと反省しきりです。