初めに
皆さんはどこの証券会社を使っていますか?
IPO目的で多数の証券会社に口座を開いているというのでもない限り、普通は一つか二つ、証券口座を持っているだけだと思います。
口座を開くのも面倒ですし、資金を移動するのも手間ですからね。
私が現在持っている証券口座は大和証券、丸三証券、楽天証券、マネックス証券の4つです。
ずっと大和証券の口座をメインで使っていたんですが、2年前くらいに楽天証券の口座を開設し、資金も移動しました。
現在、お金が入っている証券口座は楽天だけです。
楽天証券を使い始めてみて、大和証券とはかなり使い勝手が違うなと驚いたのを覚えています。
たとえば、楽天証券の個別銘柄で適時開示をクリックすると四半期決算などの適時開示一覧の上に時系列とチャートがあります。
これを見れば、第3四半期の決算を受けて株価が上昇したんだなとわかりますが、大和証券にはこうした機能はありません。
というか、そもそも大和証券には適時開示情報の項目がないです。
(あるにはあるのだが、普段、使っている登録銘柄からは直接見ることができない)
楽天証券にはなく、大和証券にはある機能というものも、そりゃ探せばあるのでしょうが、使っていた側からするとほぼ存在しないに等しい。
大和証券の口座も情報収集に使うことがあるんだろうなと楽天証券に移ってきたときは思っていましたが、今、大和証券の口座を開くことはほぼありません。
さて、ことほどさように自分の使っていない証券会社の使い勝手というものはわからないものです。
マネックス証券には銘柄スカウターという機能があるんですが、これが結構便利で、愛用してます。
ちなみにマネックス証券の口座には一銭も入っておらず、この機能を使うためだけに口座開設しました。
ということで、今回はマネックス証券の銘柄スカウターについて紹介してみたいと思います。
前もって言っておきますが、これはマネックス証券のアフィリエイトではありません。
なので、私はマネックス証券からは一銭ももらっていないので、ブロガーに利益をもたらすことは絶対に許せない人でも安心してご覧いただけます。
四半期決算単独の業績を見るのに便利
そもそも、なぜ銘柄スカウターを使い始めたのかというと、四半期決算の単独の業績が知りたかったからです。
たとえば、これは東宝の第三四半期決算です。
売上も利益も第3四半期までの累計で示されるので、第3四半期単独の業績がよかったのかわるかったのかわかりません。
エクセルで四半期決算用のシートを作ってそれに打ち込んでもいいんですが、まあ率直にいって面倒です。
ということで、マネックス証券の銘柄スカウターを見てみます。
すると、この第3四半期が売上では前年比プラスであるものの、営業利益ではマイナスであり、あまりよくなかったことがわかります。
四半期ごとの売上、利益がビジュアル的にとてもわかりやすいです。
特定の四半期に売上が偏重する企業というものがありますが、そうした企業の業績を判断するのに役立ちます。
たとえば、次にあげるのは神戸の財布メーカーであるスタジオアタオの四半期業績です。
入学、入社のタイミングで財布を新調することが多いのか1Q(3月、4月、5月)に売上、利益が集中しています。
こうした特定のシーズンに売上が偏る企業の場合、このマネックス証券の機能はとても便利です。
セグメント別の業績推移を見るのに使える
銘柄スカウターでは、その企業のセグメント別の業績を見ることができます。
また東宝を例にとります。
東宝といえば、まず想起するのは映画ですが、不動産事業の売上が30%弱あることがわかります。
こうした機能は楽天証券にはないので、とてもありがたい。
また、セグメント別の業績推移が見ることもできます。
これは四半期ごとのセグメント別の売上、利益の推移です。
こうして見ると、映画事業の売上、利益には相当のばらつきがあります。
まあ、当然ですが。
2Qに売上が偏っているのは、やはり夏休みがあるからでしょうか。
一方、不動産事業は成長性はないものの、比較的安定していることがわかります。
銘柄スカウターでは、セグメント別の業績推移を過去5年間にわたって見ることができます。
現在の株価水準がビジュアルでわかるチャートが便利
他の証券会社では、株価指標といえばPERやPBR等の数字が見られるだけのところが多いでしょう。
マネックス証券では予想PERやPBRのチャートが見られます。
といっても、これだけじゃ何を言っているのかわからないでしょうから、具体例をあげます。
これはスシローのチャートです。
薄い青の線が株価。
そして赤い線が予想PERです。
会社の業績予想が変わらなければ、赤い線が上昇するとPERが上昇(つまり株価が上昇)していることになります。
ちょっと見にくいかもしれませんが、横の点線が3本入っていて、上からPERの最大値、平均値、最小値になっています。
これを見てみると、スシローの過去2年の株価は予想PER20倍から30倍のレンジで推移していることになります。
今年1月くらいに、株価が10000円を超える場面があったんですが、結局PER30倍の壁は超えられず、直近のコロナ騒ぎで予想PERは平均値まで下落してしまいました。
スシローはその業績によって株価が決定されるタイプなので、予想PERによって株価が決定されていると考えられます。
一方、資産バリュー株などはPBRで評価されるでしょうから、過去数年ボックス相場のレンジ内で動いていた場合、今の株価水準がどの位置なのかを判断するのに役立つと思います。
終わりに
ということで、今回はマネックス証券の銘柄スカウターを紹介してみました。
自分がメインに使っているのは楽天証券なのですが、マネックス証券のこうした機能はとても便利だなと感じます。
ただ、マネックスで株の売買をしたことは一回もないので、そこらへんの使い勝手に関してはぜんぜんわかりません。
当たり前のことではありますが、使ったことのない証券会社のユーザビリティというものはわからないものです。
私は宗教上の理由からSBI証券の口座を開設できないのですが、SBIとかはどうなんでしょうかね?
ひょっとして、思いもつかない便利機能があったりするかもしれません。
ちなみに四半期の単独の業績を知りたい場合は、
というサイトもあります。
ここは無料で、登録なしで使えるのでなかなか便利です。