ソライトブログ

得意なものはジャンピングキャッチと狼狽売り。銘柄分析、今週の売買記録などの株ブログ

白菜高騰とピックルス/ニッピの配当/今週の売買

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ピックルス(2925)

 

部分売り。

最近の白菜価格高騰から1Q(3~5月)の数字は冴えないものになると予想。

 

食品価格動向(農林水産省)

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/attach/pdf/h22index-201.pdf

 

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白菜価格に業績が左右されますしね、ここ。

 

しかし、ピックルスの10年ぐらいの業績が、

 

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こんな感じで、そのときの野菜価格に業績が左右されはするものの、売上が安定して成長しているのにPER10倍程度、PBR1.1倍ってのは、低評価すぎでは?と思わないでもない。

と言いつつ、自分も売っちゃってるわけですけど。

 

ビジョン(9416)

 

買い増し。

これから、2年ほどはきついでしょうし、東京オリンピックの中止(もう中止するのが前提で自分は考えてます)も打撃でしょうが、ある程度、買い集めようと思ってます。

 

気になる決算

 

ニッピ(7932)

 

2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

 

足立区の土地の売却益52億が計上される2021年3月期の業績予想は次のとおり。

 

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ということで、現在のPERは

 

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 2.5倍に。

グレアムのミックス係数(PER×PBR)では0.975。

 

もっとも、この特別利益はとっくにわかっていた話。

ニッピの決算でいちばん注目されていたのは、この特別利益をいったい何に使うのかというところではないかと思われます。

株主に何かしらの還元はあるのか?

 

 

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ところが、来期の配当は今期とかわらず50円の記載。

配当利回りでは1.32%。

 

もともとニッピの経営陣に投資家もそれほど期待してはいなかったでしょうが、まあ、それでもがっかりですよね。

 

ニッピの保有する土地にいくら含み益があったところで、普段はBSにも反映されないわけで、株主には何の恩恵もありません。

 

土地売却によって、その含み益が具現化されるわけで、その具現化されたときにも、株主にはなにも返ってこないんじゃ、何のための含み益なのかという気にもなる。

(特別利益の計上でPBRは低くはなるでしょうが)

 

これだったら、同じく業績には期待できないけど、ミクシィでも買って、配当(6.25%)をもらってたほうがマシでは?

 

ちなみに、ミクシィのようにDOE(株主資本配当率)5%の配当政策をニッピがとった場合、配当利回りは8.4%になります。

とはいっても、BSが現金であふれてるミクシィと比べるのは無慈悲でしょうけど。

 

あと、ニッピの決算短信で気になったのは、

 

 

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そういえば、去年の10月くらいに大阪なんばの再開発地から遺跡らしきものが出てきたと話題になってたのを思い出しました。

 

【速報】再開発しているなんばパークス南端から謎の遺跡が出土……専売工場?ニッピの工場跡? | 鉄道プレス

 

ニッピの過去のIRを見直してみたら、昨年10月の

 

当社なんば地区所有地の開発について

 

このなかで、遺跡のことに触れられてました。これ、気づいてなかった。

 

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4月から地上34階建てのホテルの工事に着工する予定だったみたいですけど、これは順調に進んでいるんでしょうか?

 

澤田HDのTOB延長
 

 5月21日に終了予定だったTOBが6月3日まで延長されました。

 

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_domestic&cat1=domestic&cat2=none&dir=info&file=domestic_tob_8699.html

 

5月21日の段階で買い付け期間が60営業日になり、対抗TOBなどがない限り60日が最長だと認識してました。

しかし、そこから9営業日の延長。

 

不思議に思って調べてみると、一応、60日を延長することはできるみたいです。

 

https://www.dir.co.jp/report/research/law-research/securities/12080601securities.pdf

 

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 ここの「買付条件の変更などに伴い周知、熟慮期間を確保しなければならない場合」にあたるのかな?

 

しかし、澤田HDへのTOBがここまで延長されている理由は、

 

①主要株主が変わる場合にはモンゴル銀行の事前承認が必要だったのに、

 

②買付者のMETAがそれをせずにTOBを初めてしまったから、

 

という徹頭徹尾、買付者側の理由によるものなわけで、既存株主は別に周知も熟慮の必要もありません。

 

しかし、このTOBのぐだぐだっぷりはMETAが間抜けなように見えるけれど、たぶん、それだけではなく、モンゴル銀行の担当者がちゃらんぽらんで、意思疎通がうまくいっていなかったんではないかと推測。

 

とはいっても、5月14日にモンゴル銀行の担当者と会談した旨の記載があるので、おそらく大丈夫なのではないかと。