ソライトブログ

得意なものはジャンピングキャッチと狼狽売り。銘柄分析、今週の売買記録などの株ブログ

ノーリツ鋼機のJMDC売却など

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保有株状況

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ロシアのウクライナ侵攻を受けて木曜日は大幅安。

「遠くの戦争は買い」という格言が頭をよぎりはしたものの、あそこで買うことはできませんでした。

だって、怖かったし。

その日のアメリカが超絶寄り底で始まったのは確認したものの、そこで寝ちゃったので買えなかったし、翌日の日本株のリバウンドもただ眺めているだけ、でした。

週末にコモディティが下げ、特に穀物は大幅安、なのを見ると、もうすでに戦争を織り込んだように見えます

 

が、ロシアが苦戦しているというニュースも出ていて、戦争が長期化する可能性も出てきましたし、

 

ロシア大手銀行を国際決済網から排除 米欧、中銀も制裁: 日本経済新聞

 

原油再び100ドル超えも 国際決済網、ロシア大手銀排除: 日本経済新聞

 

ロシアを国際決済網から排除することが決まったことによって、週明けはコモディティが↑ リスクオフで 株が↓ の流れらしいです。

 

投資成績

1月にやられまくったせいで、年初来成績は-7.4%なんですけど、2月はいまのところプラマイゼロです。

2月もかなり指数が下落していたのを考えれば、まあマシな部類かとは思ってます。

資源関連を多少もっていたのと、あとはマザーズ銘柄を持っているものの(Enjin、アズーム、アクシージア)、決算またぎをしていないのがダメージ少なかった理由かなと。

アズームなんて、決算後の急騰にジャンピングキャッチしてしまってまずい位置で買ってるんですけど、それでも、2月に新興株の決算またぎをするよりはずっとマシでした。

ごく普通の決算なのに-10%で叩き売られる銘柄が続出でしたし。

決算またぎがほぼ罰ゲームでした。地獄。

売買記録としては、新作ゲームのヘブバン期待で買ったグリー。

セルランはそれなりに好調なものの、ゲームシステムとして課金が続かなそうではあるし、そのうちランキング落ちていくのでは?と思い、買値から少しマイナス程度で売った次の日に、ポジティブなレポートが出たこともあり、大幅高でした。

なんか、ゲーム株に手を出してうまくいった試しがない。

グリーはアナザーエデン発表後に買って、そのときも微損で撤退だったような記憶。

 

注目銘柄

7744 ノーリツ鋼機

 

ノーリツ鋼機は子会社のJMDCと時価総額が逆転していて、しかも保有しているJMDC株よりもノーリツ鋼機の時価総額が半値ほど、という状況にありました。

そのノーリツ鋼機は2/22に保有しているJMDC株48.68%のうち33%をオムロンに売却することを発表。

それを受けてノーリツ鋼機の株価はストップ高。しかし、その翌日は横ばい。

簡単に数字をまとめると、

現在のノーリツ鋼機の時価総額は774億円

今回のJMDC株売却で得た利益(税引後)は940億円

ノーリツ鋼機がまだ保有しているJMDC株の時価総額が572億円(ただし連結からははずれる)。

今回の売却で特別配当が出るので2022期の配当利回りは6.97%(ただし、来期からは通常配当に戻る)。

 

ストップ高一発はあったものの、今のノーリツ鋼機の株価はあきらかに、いや、あからさまに安いと思います。

単純にJMDCの売却益が時価総額を超えているというのもありますし、医療デバイスのオムロンと医療ビッグデータのJMDCのシナジーを考えれば、未売却のJMDC株のさらなる上昇も見込めるのでは?

 

JMDCとオムロンが資本業務提携!デバイスxデータが融合しIoMDの時代が到来! | アジヘルのヘルスケアビジネス考察日記

 

実際にJMDCは株価を上げてますし。

 

さて、今後のノーリツ鋼機の株価がどうなるのでしょう?

こうした含み資産株が実際に利益を出したときに株主に懸念されるのは「その利益が株主にちゃんと還元されるのか」というところだと思われます。

たとえば、含み資産株のニッピは2020年3月に保有不動産を売却し52億円の売却益を得ました。そのときのニッピの時価総額は90億円ほど。

しかし、その後、株主還元はほぼ行われず。

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21/03の配当にちょっと色をつけただけ。

ニッピの株価はその後、横横でした。

 

一方、ノーリツ鋼機の配当。

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21/12の配当は今から買ってももらえませんし、22/12の配当は特別配当なので一回限りではあります。

ただ、株主還元する意思自体はあるんですよね。

ま、それも当然で、ノーリツ鋼機は創業者一族が株の半分ほどを持っています。

経営陣が株主構成に入っていないニッピと違い、株主還元を無視はできません。

2022/12の配当はもうアナウンスされたので、それは確定として、それ以降の配当としてDOE(株主資本配当率)が中計で示されたりするのでは?と考えました。

DOEが明言されれば、今後の配当政策に安心感も出て、株価は確実に ↑ だと思われたので。

ですが、結局、2/25に出た中計ではDOEに言及されることはありませんでした。

またJMDC株売却で株主資本が膨れ上がった以上、自社株買いをしてくれればROEも高くなるのにと思いますが、

 

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この書き方だと自社株買いよりもM&Aを重視しているみたいですし。なので、今後の株価推移はちょっとわからないです。

(だけど、このグラフを見るとCAGR18.8%という高成長を成し遂げても、2025年のROEは4%で目標の8%の半分。目標を達成するには自社株買いしかない、と思うんですけど)

 

 

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