ソライトブログ

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成長力は間違いなし JTOWERの分析メモ

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今日は昨年、上場したばかりのマザーズ銘柄、JTOWERを見てみます。

 

 

JTOWERの事業内容

 

JTOWERの主な事業は2つ。

 

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IBS事業はショッピングモール、大型オフィスビルなどの屋内携帯ネットワークを構築し、そこに各携帯キャリアが接続する仕組み。

各キャリアが個別に屋内工事をし、保守点検するよりも、JTOWER一社に任せたほうがビルオーナー側も、そしてキャリア側も費用も手間もかからない。

 

 

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タワー事業はこれからの成長分野。

5Gは従来の電波に比べて、直進性が高く、基地局が多数必要なため、JTOWERがタワーを作り、それを他携帯キャリアがシェアする。

 

どちらの事業も各携帯キャリアにとってコスト削減につながるため、需要は高い。

 

成長性と参入障壁

 

2019年度は売上は86%増。そして通期黒字化を初めて達成。

 

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このIR資料のとおり、国内IBS事業は安定成長するだろうし、5G時代を迎えるため、これからタワー事業は高成長するものと思われる。

また、ストックビジネスの要素が高いため、業績が急悪化することは考えにくい。

もし、業績悪化があるとしたら、先行投資がかさむときか?

 

またIBSのシェアリングは今までの3キャリアに加えて、楽天も利用し始めるわけで、その点でも成長が見込める。

 

JTOWERの田中社長のインタビューによると、現在、競合他社は存在しない、のだそう。

仮に新規プレイヤーが出てきたとしても、今まで積み上げてきたキャリアとの関係性、ノウハウ、またスイッチングコストなどから、急激にシェアを奪われるようなことはなさそう。

 

現在の株価水準、そして感想

さて、簡単にJTOWERを見てみましたが、現在の株価水準は以下の通りです。

 

現在の株価(2020/05/21)は4565円。

PER1511倍。

PBR14.13倍。

 

2019年度の売上が25億にたいして、時価総額は937億となってます。

 

5Gという、これから必ず伸びていく分野でビジネスをしており、

各携帯キャリアにとってシェアリングにメリットがあるため、ほぼ確実に成長するだろうと思われ、

また、一度使い始めたら、なかなかスイッチングされないというストックビジネスの側面があり、

しかも、国内に競合他社は存在しない。

 

という会社なので、やっぱり株価は劇高です。

 

成長企業というのは、「予想通りに本当に成長してくれるのか?」という疑念をどうしても持ってしまうものですが、この会社はだいじょうぶでしょう。

確実に成長すると思われます。

 

ただ、もちろん、今の株価がその成長に見合っているのかはまた別問題。

 

それから、これから多額の設備投資が必要になると思われるのですが、その資金調達をどうするのかが気になります。

 

社長のインタビューを読むと、当面は公募増資で得た資金でまかない、5Gの本格展開のときには銀行からの借り入れを予定しているみたいですが。

 

株価が高すぎという話をしましたが、これからJTOWERはタワーを(主に地方に)建設し、それをドコモ、au、ソフトバンク、楽天の4社が利用し、半永久的に利用料を払う。

 

という未来が確実にあるわけです。

そう考えれば、その会社の価値が1000億円弱くらいあっても当然だろうという気にはならなくもないですね。

ただ、買うにはなかなかふんぎりがつかないですが。