太陽工機(6164)分析

 

さて、今日は新潟県長岡市に本社を構える太陽工機(6164)について、
分析してみたいと思います。
 
事業内容は、立形研削盤等の工作機械の製造、販売です。
 

f:id:uesugijoh:20190502175247p:plain

 

販売先は自動車、工作機関連、ロボット、半導体など多岐にわたります。



4月26日時点での株価は、1552円、PER(予)7倍、PBR1.73倍、
配当利回り2.58倍、時価総額88.9億円、有利子負債は0、自己資本比率は73.3%となります。

f:id:uesugijoh:20190502175232p:plain

 
 

過去4年間の売上げ、営業利益の推移です。
工作機器メーカーということもあって、市況の影響を強く受けるのか、
営業利益率のばらつきは激しいです。
2016年なんかは、第1Qの18.9%に対して、第3Qは7%です。
もっとも、ここ2年ほどは、売上げ、営業利益率ともに安定して右肩上がり。
この一つの要因として考えられるのは海外営業の強化でしょう。
 
 

f:id:uesugijoh:20190502175242p:plain

 

日刊工業新聞のインタビューで社長もこう答えています。

 

www.nikkan.co.jp

 

―海外にもユーザーが多くいます。

「海外で使用されている当社製品は、日本の顧客が海外に移したものも含めると全体の3割程度だ。将来は日本と海外で半々ぐらいにまで持っていきたい。そのためにも、各国で専任のサービス人員の増加はもちろんのこと、生産体制の強化にも取り組む。当社の生産拠点は長岡のみ。長岡で試作から本格的な生産まで手がけ、世界に製品を供給する。長岡での生産増で、地元の雇用や経済活性化にも貢献していく」

 

f:id:uesugijoh:20190502175239p:plain

 

さて、受注高と受注残高のグラフになります。
このグラフからは、受注に対して、生産能力が足りていないことがわかります。
ということで、現在、長岡市で新工場の建設計画が進行中です。

 

インタビュー/太陽工機社長・渡辺登氏 長岡市から世界へ供給 | 機械 ニュース | 日刊工業新聞 電子版

 

―新工場の概要を教えてください。

「現在の本社工場からおよそ4・5キロメートルの場所で長岡市が造成している西部丘陵東地区の土地の10万平方メートル以上を取得し、数十億円を投資して建設する。特に生産量の多い中小型機種の生産を、現在の本社工場から移管する」

中略

―新工場建設を決めた理由は。

「将来の需要増を見据え、今から手を打っておこうと考えたからだ。今の本社工場の生産能力では、ゆくゆくはフル稼働になることが想定される。現在の生産能力は月23台程度。平常時が15―17台なので、その時に比べれば多い。ロボット用の減速機や半導体、セラミックス関連の加工向けに注文が多くなってきている。新工場の建設でしっかりと対応していきたい」

太陽工機は今のところ、無借金ですが、数十億の資金は保有していません。

ですので、近い将来、有利子負債か増資による資金調達を行うことになると思われます。
 

f:id:uesugijoh:20190502175220p:plain

 

 

チャートです。
去年の年末に1200円の安値をつけたあとは、徐々に下値を切り上げる展開。
1540円あたりの節目はブレイクしたように見えますがどうなんでしょうか?



<結論>
過去5年で売り上げ2倍になっているなど、
要注目の会社と思いました。
指標的にもそこそこ安いですし。


リスクとしては、工作機械メーカーということで、市況の影響をもろに受けるってことですかね。
特にこれから、新工場が建設予定ということで、新工場ができあがったあとの、
市況がどうなっているのか予断を許さないところです。
もっとも、新工場が出来上がるのはそうとう先のことですが。


<買うのか買わないのか>
とりあえず、ゴールデンウィークあけの第1Qの発表を見てみます。
四半期ごとの受注残高を見ながら、売買を考えることになりそうです。