ソライトブログ

得意なものはジャンピングキャッチと狼狽売り。銘柄分析、今週の売買記録などの株ブログ

資産バリュー株なんて買う必要はないかなと思いはじめた

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保有株状況

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先週、更新しなかったので2週間ぶりの更新になります。

(長らく積みゲーしてたゴーストオブツシマをやってた)

2週間たち、自民党の総裁選も終わってみたら、結局、菅さん辞任前に株価も元通りの展開でしたね。

蒙古兵を闇討ち、毒殺しているあいだにこんなことになってるなんて、なんだか狐にでもつままれた気分。

さて、この2週間は三菱地所、片倉工業、名古屋電機工業などバリュー株を処分しました。

片倉工業は2か月前に買って10%プラスだったのでまずまずでしたけど、他、二つは1年ぐらい持っていたにもかかわらず、微益だったので、まあ、失敗でした。

これらを売ったのは最近、バリュー株を持ってる意味ないかもと思い始めてたからです。

 

バリュー株は持ってる必要ないかも、と思った理由

ここでいうバリュー株は、三菱地所みたいな資産バリュー株のことです。

三菱地所の持ってる賃貸不動産の含み益は4兆円ほどあり、現在の三菱地所の時価総額は2.4兆円。

含み益を勘案した実質PBRでは0.4倍くらい。

誰でも株価が安いと理解することができます。

[参考記事]

ファンドマネージャーなら買ってみたい9社、「買収価値」から割安と判断 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

 

そして、この安さってのはある程度スタティックなものじゃないですか。

もちろんしょせんは含み益だから、不動産市況次第で含み益は上下するだろうけど、いきなり半分になるということはまずありません。

一方、バリューといっても「PER3倍だから安い」みたいにEPSを元にした基準だと、業績が悪化して赤字になってまうと、その安いという判断が成り立たなくなってしまう。

PERは未来を見る数字でPBRは過去と現在を見る数字。そして未来なんてのは誰にも不確定なわけだから当然の話ですが。

さて、資産バリュー株を持っていることのメリットの最たるものは、精神的に楽、という点があげられるかと思います。

安さというのがある程度スタティックなものなので、たとえ株価が暴落したとしても、元に戻る可能性が高いです。

そして、四半期ごとの決算も鷹揚に迎えることができる。

多少、悪い決算が出ても赤字でない限りBPSが棄損することはないですし、BPSが棄損しない以上、その株は割安なままです。

この点、いい数字が出ないとたたき売られるし、いい数字が出ても叩き売られることのある成長株と比較すると、株を持っていることのストレスが少なくてすみます。

自分はストレスのかからない投資をしたいと思っているので、この点は非常に魅力。

さて、こうした利点を踏まえたうえで、資産バリュー株を持ってる必要がないかもと考えた理由を述べます。

 

結局、性格的にあってない

身もふたもない話なんですけど、つまるところ、これ。

自分は含み損はすぐ切りたがるし、株価があがればできるだけ引っ張りたいと思うタイプ。

で、こういうタイプの場合、資産バリュー株はぜんぜんあってません。

資産バリュー株は安さの基準がスタティックだから株価が下がってもいつかは戻る、といっても、すぐ損切りしたくなる人間にはそのメリットがぜんぜんないです。

下がったら切っちゃいたくなるんだから。

また株が上がった場合、バリュー株はどうせまた元の株価に戻るパターンが多いので、ある程度のところで利確を考えたほうが効率的にはいいです。

ところが、どこまでも引っ張ろうとしてしまうので、結局、株価は下がってしまい、元の木阿弥パターン。

逆に、損切りが早く、利確はできるだけ引っ張るので、向いてるのは成長株のほうなんですよね、たぶん。

2018年に買ったMSOLがほぼ10倍(途中で売買してるので買い単価が上がってる)、2019年に買ったスシローが3倍、2020年に買ったケイアイスター不動産が2倍。

と結局、結果を出しているのは成長株のほうです。

とにかく2倍以上になる株を買って、ダメなら損切り、伸ばせる株は伸ばせるまで伸ばす、という方針でいったほうが自分にはあってるっぽい。

株を始めて10年以上、ずっと自分はバリュー投資家だと思ってたんですけど、性格的にバリュー投資にあってないんじゃ?と思ったのが実は最近のことです。

よく、インデックス投資家と個別株投資家がやりあってたり、どの投資法が正しいかどうかで喧々諤々してたりしますが、結局、投資なんてのは自分の性格にあったものを選べばそれでいいんでは?なんて思ったりします。

 

気になるニュース

天然ガス高騰で改めて総合商社に注目:脱炭素で重要な役割を果たすLNG | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

記事にあるように脱炭素の流れのなかで、真っ先に石炭が切り捨てられ、CO2排出が比較的少ない天然ガスに需要が集まり、結果、価格が異常に高騰。

これは売上の1/3が天然ガスのINPEXを買うべきでは?と思ったんですが、天然ガスの契約って大部分が原油価格に準拠してるそうです。

 

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INPEXの前提条件にも原油価格しか書いてません。

天然ガス高騰の恩恵を受けられないのではここから買ってもあまりうま味がないんですかね。

前提のブレント油価65ドルに対し、現在は79ドルなので、その点では上振れあるでしょうが、直近の株価急上昇で織り込まれてる感もありますし。

INPEXは買おうと思ってたんですけど、完全にタイミング逃した感。

あとは記事内でも推奨されているように商社なんですけど、天然ガスの契約はこちらも油価ベース(三菱商事の説明資料を読む限り)みたいなので、天然ガス高騰という点ではそれほどうまみはないのかなと。もちろんINPEXと同じく油価のギャップでの上振れはあるでしょうが。

 

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